今週の記事内容です。
(1)尸型お尻チップのイラストが届きました。
(2)プロステートチップの電極化は「一穴一極」を原則とします。
(3)難しいスクリューチップのご依頼がありました。
(1)尸型お尻チップのイラストが届きました
依頼してから完成までにかなり長い期間がありましたが、待望の素晴らしい尸型お尻チップのイラストが届きました。フルサイズでお見せできないのが残念ですが、私には究極のエロティシズムな匂いが漂ってきました。
記念して尸型お尻チップの電極バージョンを作ってみました。
(2)プロステートチップの電極化は「一穴一極」を原則とします。
今までこちらのブログでご紹介しました電極チップは、特注でのご依頼を頂いたお尻チップに二極を埋め込んだもの、同じく特注でご依頼頂いた尿道チップに二極を埋め込んだもの、そして私がモニターをお願いしましたお尻チップに一極、尿道チップに一極を埋め込んだものでした。
市販されている電極製品を少し調べてみましたが、お尻粘膜に接触させるタイプの電極端子では直腸内に二極を設置するものは各種あるようです。尿道用電極も販売はされているようですが、詳細はわかりませんでした。
そこで特許文献を調べてみました。肛門用、膣用の電極は昭和の時代から各種ありましたが尿道用はみつけられませんでした。肛門用、膣用電極では古いものは全て一つの棒の離れた位置に二極を設置しているものでしたが、10年程前からは、一極が肛門または膣、もう一極が、腹部や臀部の人体表面というのが登場しています。
余談ですが、この手の特許は申請はしても特許査定されることはほとんどありません。
特許庁からこのような拒絶通知が届きます。
出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前日本国内又は外国において
頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用
可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における
通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、
特許法 第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
私も電極チップに関する特許取得の可能性について弁理士さんといろんなケースでの可能性を相談しましたが、どれも全くダメだとの返答をいただきました。なので電極チップでの特許は取るつもりはありません。しかしいろんな方の特許申請文には皆さんが研究された成果が報告されていますので、参考になる情報は沢山ありました。
特開平11-19223尿失禁治療装置
これは普通の肛門内二極ですね。
特開2005-137438肛門治療器
これもよくみられる、棒状の物の180度反対側に二極ですね。
実願2006-6031電気刺激治療器用電極
これは、膣に一方の電極、腹部と臀部に粘着パッドの例ですね。
特開2007-195655括約筋全体に適度な電気的刺激を行き渡らせる事が可能な括約筋強化装置
これは、肛門に一方の電極、もう一つは臀部に粘着パッドの例ですね。
この方の理論は、粘膜内部に二極を設置すると、粘膜表面付近のみに電流が集中し、お尻括約筋や膣括約筋の内側のみに過剰な負担がかかりすぎる。粘膜に一極、体外に一極にすることによりまんべんなく組織全体に電流が流れるという事のようです。
〇私も、一つの粘膜組織(一穴)には一極という原則を採用します。理由は前述の方の理論と、もうひとつは、解説98でも述べましたが、
各チップ一極ずつにした理由は、前述の電気保安協会さまのレポートでもふれましたが、どうしても人体内部抵抗500Ωは確保したいと考えたからです。
基本的に、低周波治療器メーカーさんの器具を使わせていただきますので、器具には安全対策もされていて、短絡などすれば停止する構造にはなっているとおもいますが、もし壊れたり誤動作をした時に、メーカーの端子を使用していない場合、自己責任になります。コントローラが壊れたときにも安全を確保するために、極と極の間には最低でも500Ωの人体内部抵抗を確保したいということです。
もちろん前立腺も厚みのある組織ですので、尿道粘膜の表皮付近のみを電流が流れるよりも、体外または、直腸にもう一極を設置すれば、組織の全体に電流が均等にながれます。特にお尻に一極、尿道に一極にすると、前立腺を挟んで電流が流れますので、前立腺治療などには最適ではないでしょうか。前立腺の腹部側に電流を流すには、尿道一極、恥骨の上の腹部に粘着パッドの一極でよいのではないでしょうか。
〇一穴一極の展開パターンは沢山あります。
男性の場合
1.尿道一極、腹部一極
2.尿道一極、会陰一極
3.尿道一極、直腸一極
4.直腸一極、会陰一極
5.直腸一極、臀部一極
女性の場合
1.膣一極、直腸一極
2.膣一極、尿道一極
3.膣一極、会陰一極
4.膣一極、腹部一極
などなど、ですね。
〇ご提供する電極チップは、
粘膜用電極は
1.尿道プロステートチップに電極を一極つけたもの。
2.お尻プロステートチップに電極を一極つけたもの。
(膣粘膜へのご利用は当面お尻チップで代用ください)
皮膚表面用電極は、メーカーさんの粘着パッドをご利用ください。
お尻用電極チップ尸型の例です。
尿道用電極チップロングタイプの例です。
端子接続は粘着パッドも、プロステートチップも同じスナップボタン方式です。
〇今回新登場のスナップボタン式接続端子は、外形を樹脂ショートチップと同じサイズにしました。ということは、逆に挿入すれば、立派ななショートチップです。これを実証するために私は昨日も今日も、スナップボタン型ショートチップを前立腺に刺しています。なぜか普通のショートチップよりも気持ちがよいのですが、原因はおそらくボタンの突起がいびつに前立腺の刺激をしてくれてるせいだとおもいます。以前にもっとえぐい形のチップも発売しては、とのご提案を頂いておりましたが、これは結構えぐいショートチップです。試しに唇にこすりつけてみても、かなりえぐいです。留置中は気持ちよいと感じるたけで違和感はありませんが、取り出した直後には何かがえぐい刺激をしていたのだなという余韻は感じます。翌日までは残りません。
〇お尻チップはかなりの大きさの電極になりますので、パッドの皮膚への接触面積と比べても遜色はありませんが、尿道ではパッドと比較して粘膜に接触する面積が少なめになるので、なるべく大き目の尿道チップをお勧めします。
ロングチップの電極例
セミロングの電極例
いずれも前立腺尿道の殆どが端子に接触していることが望ましいと考えます。その意味ではセミロング以上のチップをお勧めします。
尿道チップは尿が通過すると濡れます。この時二極チップだと二極間が短絡しますが、一極チップではかえって尿道との通電量が多くなりより快適になると思います。
〇スナップボタン方式接続の電極端子付きプロステチップの価格(税抜き)
お尻チップは、お尻チップの価格+4000円
(アルミ電極1000円、ショートチップ型ボタン式端子2000円、コード接続1000円)
1コブお尻チップの場合、5000円+4000円=9000円
(アルミ電極1000円、ショートチップ型ボタン式端子2000円、コード接続1000円)
ガラスセミロングの場合、3000円+4000円=7000円
樹脂ショートの場合、1000円+4000円=5000円
ケーブル長さは20cm,25cm,30cmからお選びください。
いずれもボタン式端子が単独でショートチップとして利用できます。
特にお尻チップの場合低周波をを利用しない時には、お尻と尿道の両方を刺せます。お尻と尿道が一本のケーブルでつながります。
〇電極についてのお問い合わせが何件かございましたので、上記「一穴一極」の条件に限ってご注文をお受けいたします。ご依頼はメールにてお願いいたします。
(3)難しいスクリューチップのご依頼がありました。
解説100でご紹介いたしました特注二連チップへのご感想を頂きました。
大きめの二連チップですが、本日届きました
感想と次の特注の相談です。最初見た時は、入るか心配になりました。1回目はローション多めで挑戦しましたが第二チップが 尿道すぐの狭いところが通ることが出来ず、諦めました。2回は先程、お風呂に入りながらゆっくりとミルキングしてなんとか前立腺に到達することが出来ました。第二チップをヒョウタン型にしたので、第一チップの後端と第二チップの通過まで3回太い部分の通過で苦しみました。第一チップが40mmあると天使のひとつきがありますね第二チップが大きいので尿道の最後まで触っていてチップの形状が分かります。標準のショートチップが必ず見失うので、最初は大、中、小の三個セットとかで購入して徐々に大きくすれば入れ方の練習が出来たかもしれません毎回ですがチップ大きくしているので、最初は出血と尿道内の痛みがあるので今はあまり位置調整もできないのですが、数日もするとなれてしまうので、色々試してから次の注文をするのでお願いします。今までの35mmの大きめのツイストまでの感想ですが、内尿道括約筋まで、届かないので入ってしまうと存在感がなく(尿を止める動作をすると前立腺に詰まっている感は一番あるのですが)拡張用みたいでした。太さより長さが重要かなと思ったところで昨日、ツイストがあまりにも感じ始めてしまい、仕事中だったのであわてて抜きました。今の感じだと、大きさ、太さよりも当たり所だと思ってます。以前のブログでスクリューが前立腺の中で動くとの話があったと思いましていつ注文するかは未定ですが、特注の相談で樹脂のスクリューですが①長さ35~40mmで太さ6~8mmぐらいくびれのない棒形状のもの(細い方が動きやすい?)②長さ35~40mmで太さ9~11mmぐらいくびれのない棒状のもの(太いのも試してみたい。①と②は、ドリルみたいな形状です)③長さ10~20mmで太さ9~11mmぐらいのもの(太くて長いと動きづらいのであれば短くすれば前後に動くかも.それこそ球形が理想。球は無理だと思うのでできるだけ短く。または先端は太く、後端は細くする)外尿道括約筋で挟む使い方ができないので、くびれはいらないです。括約筋ストッパーチップは必須になりますね。次は覚醒チップか、核振チップと思ってたのですが、樹脂のスクリューに興味をもってしまいました。後は、ブログにあった先端の曲がりがきついものと、興味が尽きません。
私からのお返事です。
チップが入りにくい問題は、多めのローションを使用すれば解決しそうな気がしますが、既にお試し済みでしょうか。
樹脂スクリューですが、くびれは括約筋で挟むという意味もありますが、
くびれがあることにより、チップと粘膜との接触面が連続しないという意味合いもありますので、
くびれのないもののほうが粘膜との摩擦量が多くなるかもしれません。
もちろん短くすれば摩擦量も減りますので、その分動きやすくなるとおもいます。ご提案の樹脂スクリューチップいずれも作成は可能だとおもいますので、大きさや、長さ、形状などは○○さまにて、ご判断くださいませ。
続報です。
ローションで入るようになりました。ただ、ローション使ってると括約筋から出てきやいです。今までも少しずつ慣らしていけばローションなしでも入る様になるので、挑戦して行きます。11〜12mmが限界だと思うので、今後は10mmでたのんでいきます。先程、覚醒チップ(太め)をホームページから頼んだですが合わせて樹脂スクリューの太めの短めも欲しくなってしまい特注お願いします樹脂スクリュー太さ10mm長さは10mm以上でどこまで短くできるかなのでお任せします
実際に太さ10mm、長さ10mmのスクリューのご注文があるとは想定していなかったので、途方にくれました。出来上がり幅10mmで長さ10mmのスクリューにするには、ねじる前には幅12-3mm長さ10mmの縦楕円が必要です。それをねじってスクリューの形にすることになります。どう考えても指先ではうまくねじれそうにありません。普通スクリューというのは軸があり軸を中心としてねじれているのですが、私どものスクリューは窪み部分を軸のように想定してねじっていましたが、窪みのないスクリューとはどのようなものになるのか。私の頭は幾何学的立体判断能力が貧弱なので、訳が分からなくなってしまいました。何とかできるだけのことはしてみようとおもいました。
ねじる前の板はこのようにしました。
長さ10mmはまったく自信なかったので、15mmにしてみました。
窪み全くなしというのもうまくねじれそうにないので、少しだけ窪みをつけてみました。
ねじりました。
出来上がり幅は10mmになりましたが、長さはねじる力で伸びてしまったようで18mm程度になりました。
普通のスクリューとの比較です。
ご希望のものと全く違ったものになっているかもしれません。
久しぶりに幾何学的な頭の体操をさせて頂きました。ありがとうございました。