セパレートタイププロステートチップの仕様が決まりましたのでご案内させていただきます。
その前に今週は大きいサイズの特注を二件頂きましたので、作成途中の写真をご紹介させていただきます。
上が特注頂いたもので、比較のために下が普通の樹脂です。
メールにてご希望の平面図を送っていただき、各部のサイズもご指定いただきました。
この方は樹脂を気に入って下さり、何度も特注をいただいており、今回はこの形状になりました。
可能でしたら先端のほうのチップは長さ35mm以上で幅も10mm程度と広め、
後ろのチップは長さが通常通りですが幅を10mm程度と広めにお願いします。
チップとチップの間で括約筋を挟みたいのですが、いまいちわかりにくいので
山谷をはっきりさせ、チップの幅を広げればよいのではないかと思い、お願いいたしました。プロステチップは気持ちよすぎて、これがない日々は考えられません。
上が特注頂いたもので、下が普通の二連です。
大変嬉しいご感想に感謝いたします。
しかし、ドキッとしました。
二つのチップで括約筋を挟むというのは合理的で抜け防止にはよいとおもいますが、たまに皮膚が挟まってチクッとして痛みを感じることがありますのでご注意ください。
なぜドキッとしたかといいますと、本日ご紹介予定のセパレートタイプにはできない機能だからです。セパレートタイプは押し込むときはくっつきますが、そのあとはお互いがくっつくことはできないので、挟み込むという芸当ができないのです。
本日のセパレートタイプのご紹介では、従来からの二連チップとの比較で優れている点と弱点を書く予定でしたが、弱点が一つ多くなりました。
本題です。
〇セパレートタイプのコンセプトなど、
セパレートタイププロステートチップシリーズをご紹介いたします。
チップは♂チップと♀チップにより構成されます。
左から樹脂♂チップ、ガラス♂チップ、樹脂♀チップになります。
樹脂♂チップ:従来の樹脂素材1チップのセーフティーチップが細棒形状になりかつ、セーフティーチップの先に糸が1cmほど飛び出ています。
ガラス♂チップ:従来のガラス素材1チップのセーフティーチップが細棒形状になりかつ、セーフティーチップの先に糸が1cmほど飛び出ています。
樹脂♀チップ:♂チップの糸の後端側細棒を差し込むための鞘を持つ♀チップです。こちらのチップのセーフティーチップは従来のものと同じ形状です。
セパレートタイププロステートチップのコンセプトは、
♂チップは精子の形状をした先頭部を持ち、男性膣(前立腺)に向かって進行し、♂チップの遊泳用尻尾の先には、尾部ペニス(細棒)を持ち、♀チップの膣(鞘)に挿入されたまま、♀チップにより援護攻撃(押し込み)を受けながら、男性子宮に向かって突進する。
〇詳細図解説明
♂チップが前立腺に届いた後、♀チップは少し離れて、球部尿道で、カンパー腺をもてあそんでいます。
または、♀チップは亀頭部迄大きく後退し、亀頭部を弄んでいます。
〇最も注意が必要なところ
従来二連は、区間長以上二つのチップは重ならないのですが、セパレートタイプでは完全並列になる可能性があります。チップ間の長さが自由に変わるからです。
振子部尿道は狭いので、♀チップが♂チップをただ押していれば直列に進みますが、
球部は尿道幅が何倍も広いので、♀チップをただ押しているだけだと、
このように並列になってしまいます。
これを防ぐには、♂チップの先端紐に軽いテンションをかけている必要があります。
これは解説37のタンポン形式の場合でも、ご説明いただいています。
4、チップ部とカテーテルの間に隙間ができないようセーフティーチップを軽く引いてテンションをかけつつ、カテーテルと同じ要領で前立腺部分まで押し込みます。
このご説明の、カテーテルが♀チップになり、セーフティーチップを軽く引くというのが、♂チップの細棒セーフティーチップになります。
このテンションをかけてないと、♀チップはオスチップの横に滑り込むのみで、♂チップを押してくれないので、♂チップは括約筋を越えて前立腺にはすすみません。
これが最重要ポイントです。!!!!
これまでの例は、通常の二連チップと同じように、♂チップの糸をを♀チップに通した状態での挿入でしたが、
〇その他のパターンの挿入
♂チップのみを1チップタイプと同様に括約筋の手前迄すすめ、そのあと♀チップの援護射撃をもらい、括約筋を突破する例です。
♂チップ単独で、括約筋の手前迄ミルキング進入させてください。
亀頭の外にある、細棒セーフティチップに、♀チップを差し込んでください。
♀チップも単独に♂チップに向かって、ミルキング進入させてください。
♀チップの援護を得て、♂チップは前立腺に到達しました。
♂チップは無事男性膣に到達できましたので、援護役の♀チップは少し離れて、カウパー腺を弄んであげましょう。
♂チップは前立腺担当、♀チップはカウパー腺担当で、ご奉仕お願いします。
〇例外的運用
♀チップ単独で、括約筋責め。
従来のチップでは、チップが括約筋を貫通していても、括約筋がチップを締め付けますので、結果として外尿道括約筋は閉鎖されていますが、♀チップでは空洞になっている部分を括約筋が締め付けても、括約筋は空きっぱなしになりますよね。しかし、不思議と正常に排尿神経等がコントロールされていると尿はもれません。排尿のメカニズムは複雑で、外尿道括約筋が開くだけでは出ません。括約筋をあけっぱなしにして、括約筋以外のメカニズムで排尿をすると、普段使わない神経や膀胱圧の働きがよくわかります。括約筋を締めようとしても閉まらない、おもらし排尿体験はいかがですか。
参考サイト:排尿の神経支配
https://www.kango-roo.com/sn/k/view/2343
〇セパレートタイプの利点
・それぞれのチップが独立した糸を持っているので、チップが絡まったときなどの取り出しの時に、一本糸方式の二連チップよりも安全性が高くなる。
(絡まって病院へ行かれたからのご報告を参考にさせて頂いての改良になります)
・二連チップは一本の糸で、二つのチップの摩擦抵抗を受けながら引き出すが、セパレートでは、一本の糸には一つのチップの摩擦抵抗しかかからないので、二連の半分の力で引き出せる。
・別構造なので、破損時にパーツ別の買い替えが可能
・♀チップは一個のみで、♂チップの種類やサイズを交換できる。
・♀チップには空洞部があるので、空洞部をつまんでも、尿がとまらないので、ゆっくり排尿であれば、チップをつまんでも、筒内を尿が流れてくれる。
・♀チップが従来の補助チップの役目もするので、二連チップと補助チップの両方の機能がある。
〇セパレートタイプのマイナス点
・♀チップが♂チップとくっついてないので、♂チップの膀胱迄の進み過ぎを阻止できない。(二連チップでは可能)
・♀チップが♂チップとくっついてないので、♂チップと♀チップで括約筋を挟めない。(二連チップでは可能)
・♀チップが♂チップとくっついてないので、二つのチップが完全並列になる可能性がある。その場合でも別々に糸があるので取り出しは容易。(並列進行を防ぐには、♂チップの糸にテンションをかけながら♀チップを押し込むことが必要)
・♀チップが樹脂なので、ガラスチップよりはミルキングで進みにくい。
・糸が二本あるということをよく理解するまでは、使用時に混乱する。
車で言えば、一本糸のチップはオートマ車で、二本糸のチップはマニュアル車のようなもの。よく理解すれば二本セパレートが便利だが、オートマ免許しか持ってない方は、考えたほうがよいかも。
〇ご購入のアドバイス
・初めて従来の1チップタイプのご購入を検討されている方は、同じ価格なので単独で♂チップを購入されることをお勧めします。うまく挿入できれば、♀チップは不要です。次回からは普通の1チップタイプをご購入下さい。
・どうしても括約筋を越えられないときのみ、追加で♀チップをご購入ください。
・従来1チップで括約筋を越えられていない方は、♀チップのみ購入され、♂チップは買わなくても、セーフティーチップをカットすれば、少し不便ですが、♂チップとしてご使用可能です。次回の買い替え時には♂チップをお求めください。
・あまり器用でない方は、♀チップは挿入時のみの補助としてご使用頂き、解説37のタンポンの要領のように、挿入後は♀チップをカテーテルと同じように完全に取り出しておけば、とても安全です。
〇価格につきまして
♂チップは従来1チップタイプと同じで、税抜き樹脂2000円、ガラス3000円
♀チップは樹脂2500円
よろしくお願いします。