世界初!ミルキングで埋め込みする前立腺マイクロチップ解説38-泌尿器科受診報告や空洞ありチップのテスト


前回泌尿器科を受診したのが11月29日でしたので、3か月ぶりの受診になります。
結果は全く正常とのことでした。先生にチップの安全性が証明されましたね、と伝えると、いやいやそんなことはありません、泌尿器科的には安全などということは全く言えませんとのことでした。



今日受診した理由は、丁度3か月経過したからではありません。昨日突然チップがぬけにくくなったのです。普段の何倍もの力でゆっくりと抜いてようやくぬけました。原因を調べたく再挿入を試みますが、これも非常に入りにくい。これは尿道に何かの異変が発生したのかもしれないと思い、念のために今日受診しました。

全く正常との診断なので拍子抜けしました。



原因ははっきりしませんが、一つ考えられることは、前回の解説37でタンポン方式のチップ挿入のご提案をいただきましたので、私からの回答としてタンポン方式でミルキングできるチップを提案してみたいともおい、早速試作に取り掛かりました。


これが試作品です。
上のものは、二連チップで第一チップも第二チップも空洞の有る樹脂です。
下のものは第一チップは普通のガラス製で、第二チップが空洞の有る樹脂チップです。



上の両方空洞のあるものはテスト済みのものです。下の先端ガラスのものは先ほど乾燥が終わったばかりでまだテストしていません。

テスト済みの二個のチップとも空洞ありの物についての感想は、、とても素晴らしかったです。空洞の有るチップなのでゆっくり排尿すれば尿は空洞内を流れるので、排尿によるチップの抜けがありません。もし抜けようとしても強くチップを掴めば止められますし、強くつまんでも空洞があるので尿の流れはとまりません。

半日ほど連続留置しましたが、排尿で抜ける心配はなく、また自分用に第一チップは長めにして一部膀胱にも突入する形状にしたので、装着の安定感もよく大満足でした。


ところが、別の空洞有りのもっと長いチップに差し替えようと思い、抜き出そうとしましたが、簡単に抜けなくなっています。何とかなだめながらゆっくりと抜き出しましたが、糸がはずれるのではと心配するほどの抜けにくさでした。


原因について冷静に考察しました結論は、尿が空洞内を流れるということはチップの外側は乾燥したままなので、尿道壁とくっついてしまったようです。
これはカテーテルなども同じことだとおもいますが、カテーテルは外迄チューブがつながっているので強い力で抜出しができますが、プロステチップは細い糸なので極端に強い力はかけられません。

結論は、ミルキングで装着する糸のみで外部と連結されたプロステートチップでは空洞があると抜出に困難がある可能性が高くなるということです。

まだまだ空洞付きチップを製品化する迄には道のりは遠いかもしれません。





写真下の第二チップのみ空洞ののものはまだテストしていませんが、おそらく極上の着用感ではないかと考えています、、、が空洞チップの表面が乾燥するという課題を克服するまでは販売は考えていません。




一つ疑問があります。写真上の両方とも空洞のある二連チップは長く作ってあるので先端は間違いなく内尿道括約筋を突き抜けて膀胱に達しています。なのに、尿がでてきません。カテーテルは膀胱迄突き抜けると勝手に尿が出て来ます。

今日泌尿器科を受診したもう一つの目的は、これの理由を先生に教えてもらいたかったからです。
図解で説明していただきました。

膀胱迄突き抜けても真ん中に一個の穴しかない場合尿は出ないそうです。そのためにカテーテルは両脇に二つの穴をあけているとのことでした。




今日泌尿器科を受診したもう一つの目的は、チップ利用者様の方で、チップ挿入状態の前立腺MRIで画像にしてもらえないかとのご質問をいただいていましたので、お尋ねしましたところ、先生の病院には設備がないのでむりですが、自由診療で依頼すればOKしてくれる先生もいるとおもいますよ。との回答をいただきました。





今週から空洞付きのチップのテストを開始したもう一つの理由は、解説35でも触れましたが、将来的にはプラチップによる工場生産にすべきだとのアドバイスなどもいただいておりましたので、知り合いの工場に見積もりをお願いしましたところ、提案頂いたチップの設計図面が空洞付きチップになっていました。とても優秀な設計者様なので、当然空洞ありチップのほうが便利だろうとのご判断で設計くださったのだとおもいます。

私も提案には前向きに乗ろうとおもい、早速空洞のあるチップを試作しテストを繰り返しているうちに、空洞のあるチップの弱点、乾燥すると尿道に張り付いてしまうという問題に突き当たっています。また、空洞有りチップは洗浄のむつかしさなどもあります。メガネ洗浄用の超音波洗浄機なども備える必要があるかもしれませんね。


とりあえず現状のご報告になります。


もう一つ、工場生産の見積りを最低ロット4000個でいただきましたが、この程度の数量の注文では、今のハンドメイドよりも一個単価が高くなってしまいます。40000個程度になってようやく1000円程度で販売可能になりますので、こちらも思案中です。