世界初!ミルキングで埋め込みする前立腺マイクロチップ解説54-チップの糸抜け対策加工、理論的にはほぼ完成しました

製品の欠陥により病院に行かれたというご報告を頂いたとき、首を吊ってお詫びしなければ(うそ)などと頭を巡らせていたときに、チップも首吊りの原理でゆるやかに締め付ければ大きな突起なども少なくて済み、安全に糸が締め付けられるのではなどと考えていましたところ、、、

昨日接着のエキスパートの方からとてもご親切なアドバイスを頂きました。

 ブログを拝見したところ、接着剥がれのお話がありました。
 私も昔、作り物や設計の仕事で、色々な接着剤を使用していました。

 経験的に、エポキシ系接着剤は、非常に強力な高性能接着剤ですが、条件が揃わない時は、さほど着きません。
 広い接着面積と、接着面の荒さがあると良いのですが、ツルツルした小さな面はどんな接着剤でも100%の信用はできません。
 特にガラスは、機械的な強度が必要ない時にしかエポキシは使いません。
 弾力のある樹脂が相手の時は、エポキシは剥がれやすいので避けています。

 強度が必要な時は、リベット、ネジ、ファスナー、結び、などの機械的な接合と接着を併用します。
 接着剤の単体では信用できませんが、併用した時の強度はとても素晴らしいです。
 機械的接合と接着剤が、互いに、苦手な力のかかり方を補いあうからです。
 現代ではスポーツカーのシャシーなどに、アルミ材をエポキシ系接着剤で接着した上からリベットで固定する手法が使われています。
 私もロボットを作る時に、建築用の高性能接着剤で貼った上からボルト止めをよく使用しました。
 一方だけとは段違いの強度と信頼性が生まれます。

 また、エポキシ樹脂は「乾燥」ではなく「硬化」です。
 まったく異なる化学変化なので、ここを理解していないと性能通りの接着はできません。
 硬化に必要な条件を間違えると、何日置いても性能通りの強度が出ないのです。
 ある温度以下では、何日置いても固まらなかったり、2液性の場合は混合比率が狂うと強度が低下します。
 なので、条件によって、熱硬化型や紫外線硬化型などの1液性の接着剤と使い分けたりします。



 もし私だと、OKプロステートチップの場合は、結んだ上から接着剤で目止めでしょうか。
 接着と、結びが、互いの弱点を補います。
 万一接着が剥がれても、機械的接合である結びが、保険として止まっていてくれます。
 接着剤が結び目の露出を目止めして、粘膜を傷つけるをの防ぐのにも役立つと思います。

 また、接着剤の種類は、2液硬化型のものは避けます。
 少量だと、2液の比率が正確に測れないので、誤差によって強度が低下する危険があるからです。
 ある程度、充分な量を混ぜる場合でしか、2液混合の樹脂の性能を引き出すのは難しいです。

 結び方は、釣り糸の結び方にします。
 どんなに強い糸でも、結び目やヨレがあると、そこに力が集中して切れる事があるからです。
 それを防ぐために、釣りの糸の結び方は、研究されてきました。
 細いピアノ線などは、とても強くて切れませんが、ヨレを作って引っ張ると簡単に手で切れるので、工具なしで手で切りながら作業する事もあります。


 参考になれば幸いです。

親身なご指導大変ありがとうございます。

「ツルツルした小さな面はどんな接着剤でも100%の信用はできません」
これにつきましては、他の方から、医療承認を受けた安全なガラスの表面処理剤などもご教授頂いていますので、近日中に検討いたします。



沢山の大変勉強になるご指摘を頂いて居ておりますが、最も私のこころを動かされたお言葉は「接着と、結びが、互いの弱点を補います」でした。

結べば、というご意見は沢山の方からいただいておりました。私も簡単なテストもしておりましたが、どうしても結び目が突出しすぎて使い物にならないと結論付けていました。

今回頂いた互いの弱点という言葉でピンときました。今までは先に糸を結んで、その上から結び目をコーティングでカバーするという発想しかなかったのですが、糸単独で結びを完結させるのでなく、緩やかな糸と緩やかな樹脂が絡み合うことにより一つの接続が完成すればよいのだ、という考え方に進化させることができました。

考えてみれば最近のテーマになっている鉄筋コンクリートも、鉄筋単独ではゆらゆらしているものを細い針金で縛っているだけでなんの強度もありません。コンクリートが隙間に入りお互いがからみ合って初めて要求される強度を発揮できているわけです。


ナイロン糸もチップに緩やかに巻き付けておき、樹脂と絡まって初めて要求強度を発揮してくれたのでよいわけです。


首つりの時も、ロープは緩やかに首に絡まっており、体重がかかったときにはじめて要求する締め付けが成立するわけです。

この首つり理論を採用させていだきました。引けば締まる首つり縄のようなループをチップのくぼみに緩やかに巻き付けたまま樹脂をコーティングしてみました。緩やかな締め付けので、樹脂も目立つ突起などもなくコーティングできます。


テスト結果報告です。
スタッフに何の情報も告知することなく、ただ強く糸を引いてみるように指示しました。
少し力をかけると糸がスルッと少し動いたので、残念そうに報告してくれました。気にしないで最高の力で引っ張るように指示しました。絶対に抜けることはありませんでした。スルッと1mmほど滑った時点で、糸とチップの締め付けが開始し首つり(チップの締め付け)が完了したのです。私の想定通りの結果でした。

首つり方式で接続した糸は、樹脂をチップからはがして、そのうえで糸と樹脂をはがさない限り、チップからは外れることはありません。とても安全な糸接続の方法だとおもいます。


これはお客様の、「接着と、結びが、互いの弱点を補います」という画期的なお言葉をいただかなければ、絶対に思いつかないことでした。感謝申し上げます。




未だ昨日からテストを開始したばかりですが、理論的には絶対に間違いのない手法だと確信していますので、すでに一部の製品にこの糸り繋ぎ方を採用しています。




〇今週の特注です。(こちらの特注にも、首つり方式糸接続を採用しています)
ご希望は、

先端を倍ほどに、中間の3節を基底部と同じ位の大きさに、
 要は先端から全部極太にしたチップをお願いしてみたいと思います。

試作品の写真をお送りしました。

1.長さ60mm,コブ10mm

2.長さ60mm,コブ8mm

3.長さ56mm,コブ8mm

4.長さ54mm,コブ8mm

5.長さ50mm,コブ8mm

6.長さ56mm,コブ10mm

ご希望は

 1   長さ60mm,コブ10mm

 コブの最大径が理想に近く、先端がややノーマルなので、実際に内括約筋が犯される感じが私の求めているものなのか、
 それとも前立腺内の拡張感が求めているものなのか、鑑別できると思います。
 このチップで過不足無い快感が得られれば、前立腺内直径こそが調整すべき最大の調整点であり、内括約筋を貫通することはあまり
 快感に関係ないと判断されます。


 4   長さ54mm,コブ8mm

 これこそが内括約筋陵辱版とでもいう、かなり究極に近い形態かと思います。
 前述の逆で、これで超快感があるならば、前立腺部はそこまで大きくなくとも(それでも8mmありますが)目的を達せられると予測されます。
 ただしこの形態は容易に膀胱内へ落ち込みそうと予測されます。


 6   長さ56mm,コブ10mm

  4の均等に太い版と判断致します。
  前述のように4は基底部まで含め均一の太さですので、ひょっとして容易に膀胱内へ引き込まれ、安定しないかもしれません。
  もしその場合の安定性への回答になる形のように思われます。

結果は

上記3個になりました。
4個目は、おまけでセミロングの先端部を倍にしたものです。

4個とも首つり方式糸接続を行っています。





昨日特注についてのご質問を頂きした。

日頃岡田様のブログを拝見する中で他の実験的な方々のように私も自分に最適なチップの形状を模索したい思い現在特注品の検討をしているのですが、前立腺内の尿道の長さや括約筋の厚さなどなど、設計をする上で必要な具体的な数字が得られずチップの形状を決定することができません。
そこでもし岡田様がチップを設計される際に参考にされている解剖図のようなものが御座いまして、差し支えがなければ見せていただければと思いメールさせていただきました。

申し訳ございません。参考になるような解剖図など持っていません。有ったとしても前立腺の肥大度など個人差がありますので、図からサイズを決めることは難しいかとおもいます。今回の特注の方のように、自分に合ったサイズを模索してみるしかないのかもしれません。



セミロングが滑り落ちてしまうというお問い合わせです。

セミロングチップが届き、早速使用してみました。

天使のひと刺しを実感し、満足しております。

今日も朝から留置してみましたが、これの前に使用していた樹脂製の二連チップに比べ、

残置が難しい(直ぐに尿道球部にでてしまう)ようです。

何か留置する良い方法はないでしょうか?

お答えです。

樹脂との比較ですとガラスは、ショートチップ、二連チップ、セミロング、いずれも格段に滑りやすいです。
通常のセミロングの使用はいつの間にか半分くらい球部に落ちていて、気が付いときに押し上げて定位置に押し上げてやり
又いつの間にか半分落ちているというのが標準的な利用ではないでしょうか。
もう少し長く前立腺に留置したいのであれば、チップ全体を前立腺に押し込んでおくと、少し長く留置できますが、
それでもいつの間にか下がっています。
定期的に押し上げるのも楽しみという考え方もよいのではないでしようか。

滑りやすい分安全ですということではあります。
また、上記ガラス3タイプの内では、比較的止まりやすいのは、二連でしょうか。

そしてガラスで安定的に固定できるのは、ロングのみです。
セミロングでは、解説49の
http://f.hatena.ne.jp/ok-lab/20180505150642
の三番目ような極端なくびれのものであれば、排尿以外では落ちることなく留置できます。
しかし、長時間では括約筋に負担がかかりすぎますので、連続装着は半日程度が限界です。

このあたりが一般的なお答えになります。

樹脂で問題ないのであれば、樹脂でセミロング程度の長めのものを特注していただければ、ガラスよりは抜けにくいとはおもいます。