ストッキングはこころで切る

ストッキングの編み目は非常に細いです。
縦方向の編み筋は、1mmに2本から3本あります。
目の良い方は、その編み目の筋に沿ってハサミを当てながら切り進められる方もいるかもしれません。

ストッキングやセーターなどの編み物は、アイロンをかけても、
編み目がまっすぐ直線になることはありません。
だから切断する場合も、物差しを当てたり、線を引いて切ると、編み目通りには切れません。
編み目を見ながら、編み目に沿って切って行くのが一番ほつれにくい切り方です。
セーターなどであれば、ある程度編み目が大きいので、注意深くさえあれば、編み目に沿って切断はできますよね。
ストッキングはあまりに編み目が細かいので、かなり目の良い方でないと、編み目すらみえません。

では、どうやって切ればいいのでしょう。
そうです。心で切ればよいのです。目はみえなくてもいいのです。
一度はハサミを当てる位置を決めると、あとは、ストッキングが導いてくれます。
感覚を研ぎ澄ませてください。
ハサミを通して編み目の道筋を感じてください。
かならず編み目がハサミの通る位置を教えてくれます。

ハサミに手の指の神経を集中させ、こころもストッキングからの発信を感じ取れるように集中させてください。
きっとストッキングの方から、ここを切りなさい、とハサミの通り道を教えてくれるとおもいます。

目を集中させて切るのは結構神経使うとおもいますが、
このハサミを通じて通り道を感じる方法は、こころさえ集中していればいいので、疲れも少ないとおもいます。
こころが乱れると、いつのまにか転轍しています。


岡田快適生活研究所