世界初!ミルキングで埋め込みする前立腺マイクロチップ解説41-二連チップの絡まりの可能性追加情報や対策など

先日の解説40にて、二連チップの絡まりの可能性について、ご報告の文面が、"前立腺内で絡まる"だったので、私の考察は、チップとチップの絡まりということに限定していましたが、糸が絡まるケースについての考察も必要だったかもしれません。

二つのチップを一本の糸でコントロールし牽引により取り出すには、二つ目のチップの後端付近に糸があるということが必要になります。もし上図のように、糸が二つのチップを連結している糸に絡まったとすると、引き出そうとしても力がかかるのは第一チップの後端部になるので、取り出し難くなる可能性はあります。

この場合でも、前立腺部の第一チップは取り出し可能であり、絡まるとすれば、比較的広い球部尿道で二つのチップが絡まるのではないでしょうか。

球部尿道内のチップの絡まりであれば、ミルキングを行いながら糸も引いてやれば何とか取り出せそうです。解説39の対策なども参考にしてください。


問題外のケースとして、前回にも書きましたが、

このよう連結部の糸に長い糸が逆向きに絡まったまま挿入した場合は、膀胱迄糸が飛び出ていれば、むつかしいかもしれません。

これは、挿入以前に目視で確認できることなので、くれぐれもご確認のうえ挿入くださるようお願いします。

いずれの場合もチップ自体は絡まってなく糸のみが絡まっているのであれば、無理に引き出すのでなく、排尿により押し出してもらうことを原則とし、糸も強く引くのでなく、排尿圧が押し出すのを補助するくらいの感じで軽く引いてみてください。



〇二連チップの糸絡まりについての結論と対策
糸で連結された二つのチップを一本の糸で取り出すという構造では、出口側の長い糸が、連結部の短い糸に絡む可能性は否定できません。挿入前から絡んでいるということは問題外ですが、挿入後に尿道内で糸がたるんだ状態でチップが進んだり戻ったりしていると、見えないところで糸が連結糸に絡む可能性はあるとおもいます。

絡むと最低でも糸が往復でチップの長ケさの二倍の6cm短くなるので、いつもより尿道の外の余り糸が短い場合は絡まりも考えて一度取り出してご確認ください。


とはいっても見えない場所のことなので気付かないこともあるかもしれません。

絡まったと思った場合は無理に引き出そうとせず、できる限り排尿により押し出すように心がけてください。また、挿入とは逆方向にミルキングでの取り出しも試みてください。




〇糸絡まりのない理想の二連チップ構想

第一チップと第二チップの連続性は確保しながら、第二チップは第一チップの糸の延長上に存在し、チップ間の距離は自由に変更でき、第一チップの後端と第二チップの後端の各々に外部と繋がる糸を有し、トラブル発生時には、第二チップのみを単独に取り出しが可能な二連チップであればよいのでは。

この構想の原点は解説35にも書いていますが、お客様のアドバイス

また第二チップを移動可能にして、チップ間距離を自由に変更できるようにすべきだなとのご意見もいただいております。

がとても参考になっております。


第一チップと第二チップの距離を自由に、ということは第二チップをスライド可能にするということであり、スライド可能の極限は第二チップのみを取り出し可能ということであり、
形状としての究極は、第一チップと、第二チップは別パーツであり、第一チップの後端から伸びる糸の延長上にスライド可能な第二チップを差し込んで利用すればよい事になります。


これは、解説37で紹介させていただきました、タンポンの要領でのチップの挿入にもつながります。

2,医療用の導尿カテーテルをナイロン糸長さより少し短めに切って管を作ります。
3、ナイロン糸は弾力が強いため押し込めば管を貫通させられます
4、チップ部とカテーテルの間に隙間ができないようセーフティーチップを軽く引いてテンションをかけつつ、カテーテルと同じ要領で前立腺部分まで押し込みます。

第二チップが短めに切ったカテーテルに相当します。第二チップのミルキングで第一チップは前立腺に到達します。

5、前立腺部まで到達すると内圧でチップが引っかかるので括約筋を閉めつつカテーテルチューブだけそっと引き抜きます。

第二チップの後端に繋がっている糸のみを引けば、第二チップは取り出せます。
しかし、二連チップの事を考えれば第二チップは取り出す必要はありません。第二チップは球部尿道の最もカウパー腺を刺激しやすい快適な位置に留置してください。

現行の二連チップは区間長を指定しなければならないので、押し込むときは区間長が短いほうがよく、留置時には括約筋から少し離れているほうが快適なのですが、帯に短し襷に長しというところがありました。

二本糸形式二連チップが、これを解決します。挿入時には第二チップは第一チップのお尻にくっついて押し込み、留置時には前立腺内の第一チップとは適当に離れた位置で自由にカウパー腺を刺激でき、前立腺に集中したい場合には、第二チップのみの取り出しもでき、また第二チップを亀頭部に留め置けば、補助チップと同じようにつまんで第一チップの排出を阻止することもできます。


二人のお客様のアイデアが融合した、理想の二本糸形式二連チップ、なら糸絡まりの心配も殆ど解消できそうです。



現在試作に取り掛かったところなので、製品化まで今しばらくお時間をくださいませ。